小節番号は曲中のある小節が最初から数えて何小節目であるかを表す数字です。
現代の楽譜では各段の左上に記載してあることが多く、時々段の左側に、
または5(若しくは10)小節毎に記載する場合もあります。
因みに不完全小節(1拍目のない小節)は数えません。
最近、この小節番号の付け方で意見が分かれる場合があります。
それは2番括弧の小節番号をどう付けるか。
つまりX小節目にn小節の1番括弧がある場合、2番括弧の最初の小節番号は
「X(1番括弧と本質的には同じ小節だから)」なのか「X+n」なのか、
ということです。
私の周りでは「X+n」という人が増えてきているように感じますが、手元にある
出版譜をざっと見てみると「X+n」を採用している出版社はありません。
有名どころを確認した所、Bärenreiter、Breitkopf & Härtel、全音楽譜出版社、
Carus、Amadeus、Reinhardt、The Packard Humanities Instituteなどは全て
1番括弧と2番括弧は同じ小節番号となっています。
※全ての曲に1番括弧がある訳ではないので、ここに挙げた以外の出版社は「X+n」を採用している
ということではありません。Henle、Leduc、音楽之友などは確認出来る楽譜が見当たりませんでした。
いい加減な出版社の楽譜を見ると「X+1」採用率が高くなっています。
楽譜浄書ソフトを使い、自動的に番号を割り振るとこのようになるからです。
全ての出版社がそうだとは言えませんが、「X+1」となっている出版社(楽譜)
はあまり信用しない(買わない)方が良いと思います。
もっと酷い場合、第2楽章の小節番号が第1楽章の続きになっていることがあります。
このような楽譜は絶対買ってはいけません。
「X+n」方式の方が便利な場合もない訳ではありません。
critical noteに記載する箇所を特定するのに、同一の番号が付いている小節はない方が
話がシンプルになる筈です。
ではなぜ「X+n」を使わないのかといえば、スコアとパート譜の間やパート譜同士でも
リピート部分の記譜方が異なるといった場合があるからです。