メトロノーム、チューナーの使い方 2021.3.23

メトロノームやチューナーは、これなくしては練習は出来ないというくらいに有用です。

ただ、間違った使い方をしている方を多々見かけます。

 

間違った使い方というのは、メトロノーム「に」合わせて演奏したり、チューナーを見「乍ら」練習したりするやり方です。

基本的な使い方は下記の通りです。

 

【メトロノーム】

1)メトロノームをかけ、音を聴く。

2)メトロノームと一緒に拍子を数える。

3)自分が数えている拍子に合わせて演奏する。

4)自分の出した音を聴いて、メトロノームの音と合っているか確認する。

 

※ 振り子式メトロノームに表示してある下のような区分には全く意味はありません。

  楽譜にAllegroと書いてあるからといって132〜160で演奏しなければならないなどと言う

  ルールはありません。

  少なくとも19世紀以降の作曲家であれば、テンポを指示したければ「♩= 120」のように

  指示します。  

  40〜56 / 56〜69 / 69〜92 / 92〜104 / 104〜132 / 132〜160 / 160〜184 / 184〜208

  Largo / Adagio / Andante / Moderato / Allegretto / Allegro / Vivace / Presto

 

 

【チューナー】

チューニングは済んでいる前提です。ここでは12平均律にしておきます。

1)チューナーを目の前でなく脇に置き、演奏する。

2)音程が気になる箇所があれば、その音を真っ直ぐ伸ばしてからチューナーを見て確認。

3)ずれていたら、正しい音程で吹き直し、その音を記憶しておく。

4)記憶した正しい音を狙い乍ら、少し前から演奏する。

5)もう一度当該の音を伸ばしてから、チューナーを見て確認する。

 

※ 純正な音程で吹くとか、音律によって音程を変える、というような話はどの音も

  プラスマイナス15cent以内の誤差で演奏出来るようになってから考えるましょう。