使ってはいけない言葉 2021.10.17

練習(レッスンもですよ)の際に決して使ってはいけない言葉があります。 

どんな言葉かというと、
ひとつは「出来るかなぁ」「無理だと思う」などの出来なかった時の言い訳を先にしておくタイプの言葉です。
言い訳の余地が1%でもあれば、脳は必ずサボります。
今は出来ないことでも(練習しようとしているのなら普通そうですね)、「必ず出来るようになる」と思って取り組まなければ、出来るようにはなりません。

例えそれが「今すぐ」ではなく「いずれ」「いつか」であっても。


もうひとつは上手く行かない時に「遅くしない」「大きくしすぎない」のように現状を否定して修正しようとする言葉です。

2択であれば否定で考えてもさほど問題ないかもしれませんが、幸か不幸か音楽の場合は選択肢が無限にあります。

音楽の正解は1つではありませんが、不正解は正解とは比べものにならないほど多いのです。
不正解のうちのたった1つを潰したところで正解に到達することはありません。
道に迷った時に「北に行ってはいけません」と教えられたところで、望む場所に辿り着ける筈がないのです。

上手く行かない原因を探すことは必ずしも無駄とは限りませんが、上手く行かない原因をなくせば必ず上手く行くと考えるのは間違いです。
必要なのは「何をしてはいけないか」ではなく「何をすべきか」を考える事です。

更に言うならより良い「音そのもの」をイメージすることです。

 

簡単なことではありませんが、どのレベルの方でも取り組める課題でもあります。


【おまけ】
「少し高め」「もっと大きめ」のように比較で修正する言葉は、絶対に使ってはいけないとまでは言いませんが、やはり使わない方が無難です。
この手の言葉を使っても問題がないのは、既に自分の中に明確な基準値がある人だけです。