メトロノームを使った練習法 2021.3.23

 

【メトロノームを使った練習法 基礎編】

1)メトロノームを♩=ca. 48〜80(ゆったりと数えられるテンポならいくつでも構いません)に

  設定します。

2)メトロノームを鳴らし、楽に演奏出来る音で |♩♩♩♩|♩♩♩♩|〜のように演奏します。

  拍子は好きな拍子で構いませんが最初は4/4で行えば良いでしょう。

3)次にメトロノームが拍の裏を打つように(1ト2ト3ト4ト〜の「ト」で鳴るように)感じて、2)と

  同様に|♩♩♩♩|♩♩♩♩|〜を演奏する。

 

 ※均等に演奏出来るようになるまで、数ヶ月は毎日練習すること。1日数分でOK。

 

 

【メトロノームを使った練習法 応用編】

1)曲中で正確に演奏出来ていないが、どこが悪いのかよく分からない時の練習法。

 

 4/4、2/2、3/2など

 メトロノームを2分音符に設定し、8分音符1つ分あるいは2つ分あるいは3つ分ずらしたタイミングで

 鳴るように意識して演奏する。

 

 6/8、3/8、9/8など

 メトロノームを付点4分音符に設定し、8分音符1つ分あるいは2つ分ずらしたタイミングで鳴るように

 意識して演奏する。

 

2)均等な音符が続く箇所が正確に演奏出来ない場合の練習法。
 メトロノームを拍子通りに設定する。

 

 2分割系の音符

 3音ずつスラーを付けて演奏する。スラーの開始位置を後ろに1音符ずらして同様に演奏。

 そして更にもう1つずらして演奏する。計3通りのスラーで。

 

 3分割系の音符

 2音あるいは4音ずつスラーを付けて演奏する。スラーの開始位置を後ろに1つずつずらして同様に。

 

 ※ 均等な音符が正確に演奏出来ない時に、リズムパターンを様々に変えて(均等な8分音符を付点8分

   音符と16分音符にするなど)練習するのはほぼ無意味です(リズムパターンの練習自体が無意味な

   訳ではありません。念のため)。

   それが正確に演奏出来るくらいなら均等な音符は既に正確に演奏出来ています。


【よくある勘違い】

上手く演奏出来ない箇所をゆっくり練習するのは非常に重要です。

しかし、ゆっくりからメトロノームを1目盛りずつ上げて練習するのは極めて効率の悪い練習法です。

 

運指に関しては遅いテンポで演奏している際にも既に充分なスピードで動いているので(基礎講座、テンポの項目参照)遅いテンポで正確に演奏出来ているのなら、望んだテンポで演奏できるのです。

それなのに、ゆっくりなら出来るのにテンポを上げると出来ないのだとしたら、それは指の動きでは

なく楽譜の読み方に問題がある場合が殆どです。

 

そのような場合はゆっくり練習する際に、これまでより先の音まで一度に読むように心掛けましょう。

最低でも指定のテンポで1秒以上先(♩= 120なら2拍以上先)の音が常に読めていなければ、

スムーズに演奏は出来ません。