変位記号(変化記号とも言います)、調号、臨時記号という言葉の意味が曖昧な方が多いように思いますので、ここで簡単に説明をしておきます。
【変位記号】
シャープ(♯)、フラット(♭)、ナチュラル(♮)などの音高を変化させる記号それ自体のことを
他にダブルシャープやダブルフラット、微分音を表す記号もあります。
【調号】
調性固有の音として使われる変位記号。
音部記号(ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号)のすぐ右に音符を伴わずに記載される。
【臨時記号】
調性固有の音以外の音に臨時で付される変位記号。
現代の記譜法では同一小節内で有効だが、18世紀中頃以前の記譜法ではその音のみ有効。
少し注意が必要なのは
「記譜上は臨時記号だが実際は調号である変位記号」
や逆に
「記譜上は調号だが実際は臨時記号である変位記号」
もあるということです。