調性 2023.1.25

調性とはなんですか?と尋ねると、殆どの場合「ハ長調とかニ短調とか・・・」といった答えが返ってきます。
これは
調性の具体例としては間違っていませんが、説明にはなっていません。


簡単に言うと調性とは楽曲などで使う音として、
1オクターブの21音の中から特定の7音を選ぶシステム(選び方)のことです。

 

「1オクターブの21音」と書いたのは、do, re, mi, fa, sol, la, siの7音にそれぞれ♯、♭の付いた音を足したものです。
鍵盤の数を数えるなら1オクターブは12音ですし、ダブルシャープやダブルフラットまで考えるなら35音ということになりますが、ここではひとまず通常使う21音としておきます。

 

調性で使う「特定の7音」はどのように決まるのかというと、

1)do, re, mi, fa, sol, la, siを各1つずつ使う(♮、♯、♭のいずれか)

 

2)低い音から順に並べるとその音程は、長2度(全音)が2つのグループと3つのグループを短2度(半音)で繋ぐ、つまり(全音ー全音ー半音ー全音ー全音ー全音ー半音)の繰り返し


ということになります。

長調、短調で使う音を順に並べた物を長音階、短音階と言い、長・短音階は全てこの音の並び方になっています。

下から

(第1音)全音(第2音)全音(第3音)半音(第4音)全音(第5音)全音(第6音)全音(第7音)半音
と並ぶのが長音階、

(第1音)全音(第2音)半音(第3音)全音(第4音)全音(第5音)半音(第6音)全音(第7音)全音
と並ぶのが短音階です。

長音階の第6音を第1音としたのが短音階ですので、基本的な音の並び方は同じだとお分かりでしょう。